歯の詰め物の種類と特徴
2017年9月4日
虫歯の治療をした後に、削った部分などを埋める詰め物(インレー)に、どんなイメージをお持ちでしょうか?
多くの人が、「銀歯」を思い浮かべるのではないかと思います。そして、あまり良いイメージではないでしょう。
しかし、今ではいろいろなインレーが開発され、中にはほとんど目立たないものもあるのです。
その種類と特徴を紹介しましょう。
・銀のインレー
昔からある、銀を含んだ合金でできた銀色のインレーです。保険が適用できることもあって安価で、もっとも多くの人が利用しています。
ご存知の通り、審美的にあまり良いものでなく、また歯と硬さが違うために、隙間ができて虫歯になったり、外れたりしてしまうこともあります。
・レジンインレー
合成樹脂の白いインレーで、治療当初はあまり目立ちません。型取りなどせずに直接樹脂を練り込むこともできますので、その場合は治療が短時間で済みます。
費用はインレーの中でもっとも安価ですが、時間が経つと変色したり、劣化して割れたりしやすくなるというデメリットがあります。
・金のインレー
俗に言う金歯です。合金に金が含まれていることで、上述した金属のインレーよりも歯の硬さに近く、銀のインレーのように、虫歯になるリスクが小さいのが特徴です。
ただし、保険が適用されないため高価で、なにより、銀のインレーと同様に賛美的にあまり好まれない傾向があります。
・セラミックインレー
セラミックを使ったインレーで、金や銀と違って半透明で、装着していてもあまり目立たないのが特徴です。
また、硬度が高いためすり減りにくく、変色もしにくいのですが、保険が適用されないため、高価になってしまうのが欠点です。
・ハイブリッドセラミック
セラミックと樹脂を混ぜた詰め物です。
セラミック同様保険は適用されませんが、セラミックよりは安価で、かつ、すり減りにくく割れにくい性質があります。ただし、樹脂が入っている分透明感がありませんので、審美的に少し気になる人もいます。また、樹脂ですので、長期的には変色することもあります。