口内細菌の数と歯磨き
2017年8月23日
毎日の歯磨きは、口内環境を整えるという意味でも、とても重要です。
もし、歯磨きを行わなければ、どうなるのか、考えてみましょう。
例えば、飲んで帰ってきて、そのまま寝てしまった日の翌日、口の中が粘ついてとても気持ち悪い感覚に襲われたことはないでしょうか?
もちろん、そんなときは口臭も相当なものです。
そのとき、じつは口内には1兆個にも相当する細菌がうようよとしているのです。
もちろん、そのすべてが悪者ではありませんが、普段何もしないような細菌でも、大量に増殖すれば悪さをします。つまり、この環境は、虫歯や歯周病が進行しているまさにその瞬間なのです。
そもそも、大人の口の中には、種類にして300種類から700種類程度の細菌が棲んでいると言われています。
それらの細菌は常に増殖しようと機会をうかがっており、歯を磨かなければ、簡単に1兆の単位の数まで膨れあがるのです。
しかし、きちんと歯を磨いている健康な人の場合は、その数は1,000億から2,000億個になっており、それに加えて、唾液がそれらの細菌の増殖を抑え、きれいに洗い流しますので、問題になることはありません。
高齢になると、唾液の分泌量が減りますので、細菌の増殖が活発になりますので、よけいに歯磨きが重要になります。普段から口臭が気になる人は、意識して歯磨きするようにしましょう。