子どもの虫歯は親のせい2
2017年7月9日
子どもの虫歯はお母さんやお父さんが虫歯菌をうつしたからできた」といわれたら、「えっ、そんな」と驚く親御さんがほとんどでしょう。
「歯磨きをきちんとしないから虫歯になったのよ」「お菓子を食べてばかりいるからよ」と子供を叱ってきたのに、なんと責任は自分にあったとは。
その証拠に、赤ちゃんの口の中に虫歯菌はいません。赤ちゃんには歯がないから当たり前だと思うかもしれませんが、虫歯の原因となるミュータンスレンサ球菌が本当にまったくいないのです。
では一体、赤ちゃんに虫歯菌を誰がどこでうつすのでしょうか。
1994年にスウェーデンで、お母さんの歯をきれいにすることによって、赤ちゃんの虫歯菌の感染を減らすという試みが行われ、その結果が論文として発表されました。
一つのグループは、歯科衛生士によってお母さんの歯の汚れを徹底して取り、さらに栄養指導を行いました。もう一方のグループは何も特別な事はしませんでした。
そして、子どもが7歳になった時点で調べてみると、歯をきれいにしたお母さんのグループで虫歯菌を保菌して(継続的に持って)いた子どもの数は、何もしなかったグループの子供の2分の1だったという結果が出ました。