歯周病はこれで防げる・治せる(4)
2017年6月30日
なぜ歯周病になるのか?
歯周病や歯槽膿漏の原因は、これまで不明だとされていましたが、最近になってようやく、ある程度まで原因が突き止められています。
原因については、歯槽膿漏菌もありますが、その菌が直接つくるのではなくて、ある種の細菌の産生物が唯一の因子だということまでわかっています。おそらく、唾液のPHも関係しているのでは?と推測されています。
中高年になってから、それまで一度も歯科診療を受けたことのない人に限って、急に歯肉から出血したり、歯がぐらついたりすることが多いのは、歯周病菌を繁殖させやすい唾液を持っているからだと考えられています。
また、歯石や歯垢がたまっているからだともいわれています。その予防のためのステップとして歯磨きを十分にすることが奨励されているわけです。
ところが、まじめにブラッシングしてゴミを一生懸命除去している人であっても、歯槽膿漏になっている現実があります。
そのことを考えると、かならずしも歯石や歯垢だけが原因ではないとも考えられます。
プラークコントロールで、ある程度は防止できるとしても、かなり限界があるのではとの疑問すらわいてくるのです。