歯周病はこれで防げる・治せる(3)
2017年6月27日
歯科医は「よく磨きなさい」とアドバイスして、歯磨きの仕方などを指導していますが、いったん歯槽膿漏になると歯肉から出血したりウミが出るため、指導通りにはできないのです。
実際のところ、血やウミが出ている歯ぐきを磨いたら、さらに出血がひどくなります。患者さんはよけい磨かなくなって、歯周病をいっそう悪化させてしまうという悪循環になります。
中高年で歯をなくすいちばんの原因が歯槽膿漏だといわれています。中高年になると、軽症・重症合わせて80パーセント以上の人が歯槽膿漏にかかっているといわれています。
いったん歯槽膿漏まで進んでしまうと、不愉快な思いをしながら一生付き合っていかなければなりません。運がよければ、歯を抜かずにすみますが、下手すると全部抜けて歯が全滅状態になってしまいます。
これまで歯槽膿漏は進行を防止するのが精いっぱいで、治療が困難だといわれてきましたが、最近になってようやくレーザー治療が出現しました。
またインプラントという骨に人工歯根を植立する技術が進んできましたので、歯をなくしたことへの治療法も一歩前進したといえます。
とはいえ、インプラント治療を行っている歯科医はかなり少ないため、まず予防を心がけることが大事です。