歯周病はこれで防げる・治せる(1)
2017年6月21日
[歯周病はあきらめずに予防するのがいちばん]
歯と歯ぐきを含めた全体、つまり、歯を支えている歯周組織である歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨などの病気が歯周病です。
また、歯の周囲についたプラークの細菌によって、歯肉や顎の骨まで溶かされ、化膿してウミが出るのが歯槽膿漏です。歯周病の一部として歯槽膿漏があるわけで、歯周病の代表的なものが歯槽膿漏です。
歯槽膿漏は痛くないために、なかなか歯医者さんに行かないのが症状を悪化させてしまう原因になっています。歯槽膿漏にかかる人は、虫歯菌が少なく虫歯になりにくい傾向があるため、歯科医に通う習慣がありません。それだけに中高年になってから手遅れになってしまい、あわてふためくことになります。
日本の医療保険制度には予防という項目が省かれており、治療主義となっています。そのために、歯槽膿漏の専門医、歯周病の専門医もたくさんいるのですが、患者さんには専門医の治療を受けるチャンスが少ないのです。
歯科医へ行っても歯槽膿漏についての歯磨き指導、歯石除去、お掃除などは個々にしてもらえますが、トータルに予防と治療をなかなか一緒に考えてもらえないのが現状です。それが歯周病の治療を困難にしています。
歯周病はあきらめないで、個人でしっかり予防するのがいちばんです。中高年の方は3ヶ月に1回は、歯周病がないかどうか歯科医で診てもらうようにしましょう。