歯医者と患者の新しい関係2
2017年5月1日
今後の患者は、ただ盲目的に歯科医に追随するだけではいけないと思います。もちろん患者は、素人の域を出ないわけですから、専門家である歯科医の意見を尊重していただくことは、極めて重要なことです。しかし、患者の立場でも、それなりの正しい知識を得ていただきたいのです。インフォームドコンセント(有識の同意)を得ながら、望ましい治療を歯科医と患者で構築していくという姿が求められるのではないでしょうか。それこそが「無駄のない医療」を生み出していき、また「歯をいつくしむ」良い医療を育んでいくのではないかと思います。
医療の現場は、自然の摂理と科学の力を医者と患者がお互いに確かめ合う、そんな場所であってほしいものです。診療室には「人間の科学」を証明する生き生きとした姿が見られるはずです。病が治癒した事(科学の力と自然の摂理・調和)を、患者の喜びに、そして医者の楽しみとするような状況、それが「新潮流」の医者と患者の人間関係のはずです。そういう状況を生み出すことが、これからの課題ではないでしょうか。