根管治療とは9
2017年4月7日
子供のころ、白いすずらんの花をインクビンの中にさして、花ビラまで色がつくのを楽しんだことがあるでしょうか。インクは「毛細管現象」で植物の導管を通って、吸い上げられ、花ビラの先端まで到達するのです。ものすごく狭いすき間でも上がっていきます。私たちの歯でも同じです。水分がすい上げられていきます。言い換えると、このようなすき間があること自体が実は悪さをするのです。
水分が吸い上げられるほどのすき間があっても、根の先の病巣は消えません。あるいは病巣ができたり、病巣ができないにしても、きわめて不快な症状があとまで残ります。
ところが、レントゲン・フィルムではなかなかその状態を見分けることはできません。そこで私たちは、このことについて確率の高い判定法が得られるよう努力してきました。現在では、かなり鮮度の高いチェック法を採用しています。