根管治療とは15
2017年4月21日
根管治療は他の治療行為と比較して、大変触覚が重要視される治療です。近年は目覚ましい医療診断機器の開発が可能となり、多くの難しい病気の診断に役立ってきました。歯科領域においてもこれらの医療機器が開発され、有効に使われていることは事実です。しかし、これらの診断機器が目覚しい発展を遂げてきた側面には、もう一つの重要な部分が失われつつあるということも言えると思います。
現在の医療においては、検査あるいは高度に発達した診断機器に一方的に頼りすぎるという傾向があります。
さて触覚が重要な根管治療においては、なんとかしてこの触角の感度を上げる方法はないかという工夫をしてきました。触覚というのは、人間の五感の中では情報量すなわち外界のいろいろな刺激を受け取る量が極めて少ないと言われています。言うなれば視覚のほうが、ものをみたほうがいろいろな情報をたくさん得ることができます。ただし触角の学習効果は訓練による情報量の増加がそれとは反比例しています。触覚というのは訓練によって学習効果が大変上がります。それにはいろいろな方法があります。