根管治療とは4
2017年3月27日
なぜ正しい根管治療が必要なのでしょうか。正しい根管治療をやむをえずできなかった場合でも、時には無症状に経過する場合があります。
それはたまたまそういう結果になったわけで、すべての場合が無症状に経過してくれるとは限りません。多くの場合は問題が出てきます。
とりわけ若年時(中高生、高校生、とりわけ小学生時代)に不十分な根管治療が行われた歯は根の先で病巣ができたり、根の先が溶けてきたりというような、なかなか治しにくい症状の悪化が、桁はずれに高頻度に現れます。
抜歯を宣告される歯とはどのような状態でしょうか。多くの場合は根の先に病変があり、たびたび化膿を繰り返したような歯だったのではないでしょうか。
あるいは、根の先が溶けていたのかもしれません。根の先が極端に溶けてきた場合以外は、多くの場合、抜歯の必要はありません。囊胞(うみのふくろ)が大きくても保存可能な場合が大変多いのです。
それでは悪い経過をたどってしまう歯はいったいどういう処置をされているのでしょうか。多くの場合、神経を取ったあとの管が十分に密閉されておりません。薬をしみ込ませた綿が入っていたり、あるいは十分神経が取られてなく、神経が生き残ったまま腐敗していたり、あるいはのり状の薬がただなんとなく、詰められていたりするケースです。