全身の病気も引き起こす歯周病3
2016年12月16日
最近は、グラム陰性菌が全身の病気と関係していることが次々とわかってきています。歯肉の毛細血管から入り込んだグラム陰性菌が全身に回り、菌の持つ内毒素などがさまざまな病気を引き起こしていくのです。
動脈硬化は、動脈の壁にコレステロールなどが付いて血管が狭くなった状態です。グラム陰性菌が歯周組織から血液に入ると、菌の持つ内毒素は全身の臓器を刺激し、細胞へのダメージを与えます。また、歯周病菌自体も血管壁に付着し、動脈硬化の原因になるとみられています。そのほか、グラム陰性菌が心臓の内幕で炎症を起こす心内膜炎や、食べ物や飲み物が誤って軌道に入ったとき、口の中の菌も一緒に肺に入り込み発症する誤嚥性肺炎もそうです。また、妊娠中に歯周病にかかり長期間放置していると、早産になったり、低出生体重児になりやすいなど、歯周病菌と全身の病気との関係がたくさん指摘されています。
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