かみ合わせが悪いと歯周病になりやすい1
2016年12月28日
最近注目されてきているのが、かみ合わせと歯周病の関係です。かみ合わせの悪さが歯周病に与える影響は、直接的な面と間接的な面のふたつの側面を持っています。まず、直接的な物理的原因としては、次のようなことが挙げられます。かみ合わせが悪く、かむたびにある特定の歯だけに力が加わっていると、組織が圧迫されその歯の周りにある歯根膜線維の血流が悪くなり変性して、歯はグラグラしてきます。ちょうど、砂の中に棒を立てグイグイ押していると、まわりの砂が落ちてきて棒はますますグラグラし、まわりの穴が大きくなるようなものです。
常に歯がグラグラしていると、だんだん歯周ポケットが深くなっていきます。歯周ポケットは、歯周病の原因菌であるグラム陰性菌の格好のすみかです。ここに細菌が棲み着き、感染すると、歯周病を発症してしまうのです。
このように、歯周組織に過度な力が加わって起こる損傷を咬合性外傷といます。歯肉のはれなど歯周病の症状は見られないのに、歯だけがグラグラしている場合は、この咬合性外傷であることが多いようです。
咬合性外傷を引き起こすような異常なかみ合わせの事を外傷性咬合といいます。外傷性咬合の原因の多くは、不適切な歯科治療です。
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