ただの汚れではない口のなかのプラーク
2016年9月26日
体の健康の入口ともいえる口腔を蝕む歯周病。皆さんも、「プラーク」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。実はこのプラークこそが、歯周病の発症や悪化と深く関わっている元凶なのです。
歯と歯の間を楊枝などで軽くこすると、白いネバネバしたカスが取れることがあります。これがプラークです。プラークは「歯垢」ともよばれ、読んで字のごとく、まさに歯にこびりついた垢です。ただ、プラークを食べ物のカスだと思われている人も多いようですが、実はそうではありません。
プラークの約80%は、歯周病やむし歯の原因となる細菌です。1mg(一千分の1g)のプラークにはおびただしい数の細菌が棲みついており、その数は数十億といわれています。つまり、プラークには食べ物のカスも含まれますが、その大半は食べ物のカスをエサに増殖した細菌の集団なのです。
1日(24時間)ブラッシングを怠ると、プラークは増殖を始めます。そして、2日で固くなり始め、約2週間で石灰化し、「歯石」となります。歯周病の原因菌にとって、歯石はまさに石の砦。通常のブラッシングでは絶対取ることができません。
歯石になる前に、ブラッシングなどでプラークをしっかり取り除くことが大切なのですが、プラークはさらに厄介な性質があることがわかってきました。
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