大人の虫歯は子どもとは違う1
2016年5月23日
あなたは子どものころ、歯医者さんで虫歯を治療してもらった経験はありませんか?じつは大人の場合、虫歯になるリスクがもっとも高いのが、その治療済みの歯なのです。
虫歯は、口の中にいる虫歯菌がつくる酸によって、歯の表面のエナメル質が溶け出すことによって起こります。
子どもに多い虫歯は、健康なエナメル質の表面や隣接面に穴があき、色が変わってくるので、よくチェックしていれば、比較的簡単に発見できます。
ところが、大人の虫歯は、昔の虫歯治療で入れた詰め物や被せ物のわきから少しずつ進んでいくため、口を開けたときに目に入りにくい部分から始まり、歯の中へ中へと進んでいきます。これを二次カリエスといいますが、もしそれが神経を抜いてある歯であれば、どんなに進行しても痛みは感じません。
しかも、虫歯になっても、詰め物や被せ物には変化がありません。
こうした状況のために、気づいたときには、かなり深くまで虫歯が進行していることが多いのです。
虫歯治療の際、健康保険が利く範囲で使われるプラスチック(レジン)の詰め物や金属の被せ物は、残念ながら、一度入れても一生ものではありません。どれくらいもつかは、その人の口の中の状態や毎日のケアの仕方などによって違いますが、寿命があるのです。
一壺歯科医院
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