歯周病と肥満との関係
2016年3月14日
歯周病は生活習慣病の一つです。
歯周病は歯の周囲の歯垢(デンタルプラーク)や生活習慣、体質的な要因などが重なり、発症、進行していきます。国民の8割以上が歯周病またはその予備軍と言われていることから、歯周病は最も患者数の多い生活習慣病であると言えるでしょう。
この歯周病は進行すると歯を失う原因となるものですが、それだけでなく全身の様々な病気と関連していることがわかっています。
その中でも特に深い関係にあるのが糖尿病です。糖尿病だと唾液の分泌が落ち、また免疫力も落ちてしまうため、歯周病のリスクが高まります。
そして逆に歯周病が進むとTNF-αと呼ばれる物質が大量に分泌され、インシュリンの働きを悪くしてしまって糖尿病を発症しやすくなることもわかっています。
また、歯周病は肥満であるほど発症しやすいこともわかってきました。そのメカニズムとして、脂肪細胞が、歯周組織の破壊を促すTNF-αを盛んに分泌することが指摘されています。つまり、歯周病と糖尿病と肥満はお互いに深く関係しているということです。
歯周病予防は歯磨きだけしていればいい、というものではないのですね。食生活、生活習慣などトータルで健康的な生活を目指すことがとても大事です。
当院では患者さま一人一人に寄り添った治療を行い、健康な歯や歯茎を保つお手伝いをさせていただいております。
一壺歯科医院
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