歯根膜炎とは 原因と症状
2016年2月17日
歯根膜とは歯と歯が埋まっている歯槽骨の間に存在するやわらかい組織のことです。この組織は歯と歯槽骨をつなぐ働きや噛んだ時の感覚を感じる働き、そして歯にかかる力を和らげる緩衝材としての働きがあります。
この部分がなんらかの原因で炎症を起こす場合があり、その状態を歯根膜炎といいます。歯根膜炎は次のようなことが原因になります。
1.細菌感染
虫歯が歯髄に達し、その後歯根から外側の歯根膜に感染が波及する場合、また、神経を抜いた治療済みの歯でも、内部に残っていた細菌が元で周囲の歯根膜に炎症を起こす場合などがあります。痛みは噛むと痛いというような症状からズキズキと非常に強く起こる場合もあります。
2.過剰な力
噛み合わせが高い場合(新しい被せ物などをした後など)、眠っている間に歯ぎしりをしていて歯に異常な力がかかってしまっている場合、歯根膜がダメージを受けて噛むと違和感や痛みを感じることがあります。
3.機械的な刺激
根管治療中に器具で根管を清掃する際に、歯根膜に機械的な刺激が伝わり、歯根膜が一時的に炎症を起こして、噛むと違和感や痛み(時にズキズキとした痛み)を出すことがあります。
4.その他
風邪やアレルギーなどで副鼻腔炎を起こすと、上の奥歯の歯根の歯根膜にまで炎症が広がる場合があります。噛むと違和感を感じる、という場合が多いです。
歯根膜炎は自然に落ち着くものから、治療が必要なものまでさまざまです。異変を感じたら早めに歯科を受診することをお勧めします。
一壺歯科医院
http://www.icco-d.com/