胃が原因の口臭
2015年12月11日
胃が悪くて口臭がきつくなる、ということをおそらく誰でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。口臭のほとんどは口の中が原因である、ということは以前にもお話ししましたが、今回は胃から口臭が出る原因についてお話ししていきます。
通常、健康な時は胃の中身の臭いが口臭となって出てくることはありません。しかし、胃の病気があると、それが原因で口臭を放つことがあります。それは次のような場合です。
1.胃炎、胃潰瘍
胃と口というのは一体の臓器として考えられることもあります。そのため、胃が酸性になると口の中も酸性になったり、胃腸障害を起こすと舌に付着物が多くつくようになったり(舌苔)、することで口臭が強くなると言われています。また、消化不良をおこすため、ガスがたまり、それがゲップとして外に出る時にも臭いを放ちます。
2.十二指腸潰瘍
小腸の上部である十二指腸に潰瘍が起こると消化不良を起こします。そうすると消化されていない内容物の臭い物質が血管に入り込んで血管を巡り、最終的には肺に達してそこからガス交換の際に肺に排出され呼気となって吐き出されるため、口臭がきつくなります。
3.逆流性食道炎
胃液が逆流して口の中に出てきてしまうため、そのすっぱい臭いが口臭となって臭ってしまいます。
4.胃がん
癌には壊疽臭とよばれる特殊な臭いがあります。その臭いが血液中に入って血管をめぐり、肺に到達して呼気として排出されます。
胃の不調を起こしやすい人はピロリ菌の感染があることも考えられます。ピロリ菌は除菌することもできます。気になる人は医師に相談してみましょう。
一壺歯科医院
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