低位舌とは
2015年12月14日
皆さんの舌は安静にしている時、どのポジションにあるでしょうか。あまり意識することはないかもしれませんが、この舌の位置、というのは大変重要なのです。結論から言うと、舌の正しい位置というのは、舌の先端が上の前歯の裏側のすぐ後ろの歯茎にあることです。このポジションをスポットポジションといいます。舌がこのポジションにあることで、唾液や物を飲み込む際に、舌が口のなかの天井部分(口蓋)にぴったりとくっつきます。
もしも舌がこの位置にない場合、低位舌である疑いがあります。低位舌とは舌があるべき位置よりも下の位置にある場合です。舌に歯型がついてデコボコになっていたり、かつ舌の表面に舌苔がついて白くなりがちな場合、低位舌になっている可能性があります。
低位舌で起こりうる影響としては次のようなものがあります。
1.顔がたるむ、二重あごになる
舌の筋力が落ち、二重あごになりやすく、顔もたるんできます。
2.歯並びが悪くなる
成長期に低位舌の場合、正常なあごの発育が妨げられて歯並びが悪くなることがあります。
3.滑舌が悪くなる
舌の筋力が弱く、舌ったらずになりやすくなります。
4.睡眠時無呼吸症を起こしやすくなる
舌が下がっていることにより空気の通り道がせまくなり、睡眠時無呼吸症候群を起こしやすくなります。
5.いびきをかきやすくなる
4と同じ理由でいびきをかきやすくなります。
6.口臭や歯周病、虫歯の原因になる
低位舌の場合、口呼吸をしていることが多いため口の中が乾燥しやすく、口臭や歯周病、虫歯の原因になります。
7.集中力がなくぼーっとする
舌がのどの方に落ち込み、酸素不足になりがちで頭がぼーっとしがちになります。
皆さんも舌の位置を意識してスポットポジションに置くようにしてみましょう。
一壺歯科医院
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