溝状舌とは
2015年12月7日
舌の表面に溝が見られることがあります。これを溝状舌といい、程度により見た目はさまざまですが、薄くスジがついているように見えるものから、深い切れ目を有して切断しているかのように見えるものまであります。通常、健康とされている舌の表面には溝はありませんが、東北大学の調査(1989年)では日本人では人口の2.6%ほどに見られるとされ、男性に多いという結果が出ています。
世界で見ると人口の20%に溝状舌があると言われ、世界的には決して珍しいものではないようです。先天的なものと後天的なものがありますが、原因ははっきりとはしていません。後天的なものは年齢を増すに従って進行するとも言われています。しかし、特に病的なものではなく治療の必要もありません。溝状舌で起こりうる不都合としては
・溝に細菌がたまりやすく、炎症や感染を起こしやすい
・溝の中に細菌がたまりやすく、口臭の原因となりやすい
というようなことが挙げられますが、舌の溝に汚れがたまらないように気をつけていれば問題はありません。舌の表面に地図のような赤斑を伴うことも多くありますが、これもとくに症状があるわけでもなく、治療の必要はありません。
お口を清潔に保ち、健康な体づくりを目指しましょう。
一壺歯科医院
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