噛むと痛い
2015年12月2日
いつもは何ともなかったところが急に噛むと痛くなった、という場合、幾つかの原因が考えられます。歯の神経を取った後にもよく見られる症状で、患者さんとしては「なぜ神経がないのに、痛みが出るの?」と不審に思われることも多いようです。「噛むと痛い」という症状が出た場合に考えられる原因について解説していきます。
■噛むと痛い時に考えられる原因
1.根尖性歯周炎
歯の中にばい菌が入って、感染が根の先端にまで波及して炎症を起こし、噛むと痛みを出すようになります。神経を抜いているはずの歯が痛い場合にはこれが原因になっていることがよくあります。
2.咬合性外傷
歯ぎしりや食いしばりで歯に強い力がかかり続けている場合に、歯の周囲の歯根膜がダメージを受けて噛んだ時に痛みを出すことがあります。
3.歯周病
歯周病によって骨がなくなってくると歯が揺さぶられ、歯の周囲の歯根膜がダメージをうけて噛むと痛みを出します。
4.根の治療後の痛み
根の治療中は、根の奥まで器具で処置を行うため、刺激が歯の周囲の歯根膜に伝わって炎症を起こすことがあります。
5.矯正治療中の痛み
歯の矯正中は、歯に力をかけて歯を動かすため、歯根膜に強いダメージが加わります。そのため、少し触れるだけでも痛いということが起こります。
6.外傷によるもの
歯をぶつけると歯根膜がダメージを受け、噛んだりすると痛みを出します。
7.副鼻腔炎によるもの
副鼻腔のうちの一つ、上顎洞が風邪や鼻炎で炎症を起こすと、その炎症が歯の周囲の歯根膜に及んで、噛むと痛くなることがあります。
このように、噛むと痛いといっても原因は実に様々です。それぞれに対して対処法が異なりますので、まずは早めにきちんと診断を受けることが大切です。
噛むと痛い、という症状が出た場合はお早めにご来院ください。
一壺歯科医院
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