バイオフィルムって?
2015年11月30日
歯垢は歯の表面にくっついた細菌の集合体ですが、これはバイオフィルムの一種です。バイオフィルムとは細菌などの微生物やそれらが産生する代謝物が塊となって固形物の表面にくっついているものであり、地球環境では水が存在しているところには大抵バイオフィルムが見られます。
例えば、身近な例で例えると、お風呂の浴槽の内側や、流し台、三角コーナー、花瓶の内部などはヌルヌルしていますよね。これらは全て細菌の集合体で、ただ水で流しただけでは取り除くことができず、スポンジやたわしなどで機械的にゴシゴシやって取り除く必要があります。
これと同じことがお口の中でも言えるのです。歯垢はヌルヌル、ネバネバしており、ただうがいをしただけでは取り除くことはできません。朝は時間がないのでデンタルウォッシュでうがいだけで済ませてきた、なんて人もいるかもしれません。けれどもそれでは歯垢は実は全然取れていないのです。
バイオフィルムがついていると、抗菌剤などの薬剤も効きません。歯周病を抗菌剤で治療する、というような治療もありますが、まずはしっかりと歯垢を機械的に落とす、ということが大事なのです。一番大事なのは、やはり家庭でいかに歯垢をつかないようにするか、取り除くことができるか、ということでしょう。そして、それでも取りきれない歯垢は定期的に歯科医院で取り除いてもらうようにしましょう。
一壺歯科医院
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