外歯瘻とは
2015年11月18日
歯が原因で顔の皮膚の表面にニキビのような膿の袋を作って、そこから膿の汁が排出されることがあります。顔の表面にできるためにニキビのような皮膚病と間違われがちで、皮膚科的な治療を続けていつまでも治らない、ということも珍しくありません。
外歯瘻の原因は虫歯や歯周病などの病気が原因になります。具体的には次のようなことが原因となります。
・根尖病巣
・顎骨嚢胞
・埋伏歯の感染
・抜歯後の感染
・骨の腐敗
・歯周病
これらの病気や感染が放置されて、顔や首の皮膚まで膿の通路をつくり、皮膚の表面から膿を排出するようになります。そのため、この外歯瘻の多くは原因の部分や歯とは離れた場所にできます。例えば、問題の歯が下の奥歯の場合は頬に、上の歯の場合は鼻の下や目の下などにできたりします。
外歯瘻を作って膿が継続的に排出されるため、問題となっている歯には痛みを感じないことが多く、それが特に根本の原因の特定を遅らせる原因になってしまいがちです。
治療は原因の歯の治療(抜歯)が必要となります。ですが、これだけでは根治することはなく、膿の通路である瘻菅や膿の出口である瘻孔を切除する手術も行わなければなりません。
もしも顔にいつまでも治らないニキビがある場合は外歯瘻を疑ってみたほうが良いでしょう。
外歯瘻のような状態を作らないためにも、定期的に悪い部分がないかの検診を受けるのが大切です。
一壺歯科医院
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