Floss or Die フロスか死か
2015年11月20日
ぎょっとしてしまうタイトルですが、これはアメリカ歯科医師会が歯周病キャンペーンに向けて打ち出したキャッチコピーなのです。フロスをしなければ重大な病気になって死ぬ可能性がある、ということをアピールしているのですが、本当にそのような可能性があるのでしょうか。
フロスは正式にはデンタルフロスといい、歯と歯の間をきれいにするための撚られた糸のことですが、実際、これを使わなければ歯と歯の間に溜まった汚れを取ることはほぼ不可能であると言われています。そして、これを放置して蓄積した汚れが原因でのちに虫歯や歯周病を発症します。そうすればいずれはそれらが歯を失う原因になりうることは言うまででもありません。
しかしそれだけではなく、その汚れの中に含まれる数々の歯周病菌が血管を通して全身に回り、全身のいたるところに命に関わる病気を起こすことがわかっています。例えば、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患、脳梗塞、肺炎、動脈硬化、糖尿病、未熟児、低体重児出産などです。これは決して稀なことではないのです。
歯磨きは毎日しっかりやっているから大丈夫、と思っている人もデンタルフロスを使っていなければ、虫歯や歯周病、そして他の疾患を防ぐには不十分です。これからは是非使ってみてください。
フロスの使い方がわからない、という方は是非お気軽にご相談ください。
一壺歯科医院
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