入れ歯の調子が悪くなる原因(2)
2015年11月4日
前回に引き続き、入れ歯の調子が悪くなる原因についてお話しします。今回はなぜ、ぴったりに作られたはずの入れ歯が年数が経つにつれて合わなくなってくるのか?ということをご説明します。
ぴったりだった入れ歯が合わなくなる原因としては次の3つが挙げられます。
1.骨が痩せてくる
骨も新陳代謝をします。しかし、年をとるにつれて新陳代謝が落ちてしまうため、骨が作られる速度が遅くなります。そのため、骨はだんだんと痩せてきます。とくに合わない入れ歯を使い続けていると骨の痩せる速度が速くなることがわかっています。また、糖尿病などの代謝障害疾患がある人も骨が減りやすいことがわかっています。
2.入れ歯の人工歯がすり減ってくる
自分自身の歯もそうですが、歯というのは使い続けることですり減ってきます。そうするとかみ合わせが変わってきてしまい、入れ歯が安定しなくなることで合わなくなってしまいます。
3.入れ歯に汚れが蓄積する
プラスチックでできている入れ歯は吸水性があり、また、お口の中の菌類がそこに侵入することによって変質してきます。また、唾液中のミネラル成分が歯石のように入れ歯の内面に沈着してくると内面の形が徐々に変わってきてしまい、合わなくなってきます。
入れ歯が合わなくなってくるタイミングというのは生活習慣などによっても変わってきます。なるべく調子よく使い続けるためには、やはり定期的なメインテナンスが欠かせません。入れ歯をご使用の方は半年に一度は検診を受けましょう。
一壺歯科医院
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