歯にヒビが入っている
2015年9月25日
「前歯に細かいヒビが入ってるんですけど、大丈夫でしょうか?」と相談を受けることが時々あります。ご本人にとっては「歯が割れている!」ということで、とても不安なことだと思いますが、前歯の細かい亀裂はたいていの場合表層で止まっており、とくに問題がないことがほとんどです。とくにマイクロスコープで治療を行っていると、このような亀裂はたびたび目にします。
表層で止まっている場合は、とくに痛みも出しませんし、そのまま経過をみても大丈夫です。しかし、その亀裂が深部にまで到達してしまうと、神経が炎症を起こして激痛を出してきます。亀裂が深部に達するのは多くの場合、力の強くかかる奥歯です。とくに歯ぎしりや食いしばりをする人、噛む力が強い男性にみられることが多いです。
初期症状は「歯がしみる」のような知覚過敏のような症状であったり、「噛むと痛い」というような症状です。しかし、亀裂がだんだんと深くなってくるにつれて、その後激痛を伴うようになります。また、亀裂から歯ぐきに感染が起こり始めることから歯ぐきも腫れてきたりします。
治療としては神経を取る治療、またはヒビが歯全体に走っている場合には抜歯になることもあります。このようなことになるのを防ぐためには、歯ぎしりや食いしばりのある人はとくに、夜間に歯を保護するマウスピースをつけておくことをおすすめします。
一壺歯科医院
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