お口の予防プロバイオティクスとは?
2015年8月5日
お腹の健康にプロバイオティクス、というのは良く知られていますね。体の中には無数の細菌が住んでおり、体調を整えてくれる善玉菌もいれば、不調を引き起こす悪玉菌もいます。プロバイオティクスは善玉菌を大量に体内に取り込むことで、悪玉菌の住処をなくして体の調子を整えるということを目的としていますが、このことを口の中の環境にも応用する試みが近年、ますます盛んになってきています。
お口の中の悪玉菌といえば虫歯菌や歯周病菌ですが、これらは単に虫歯や歯周病を起こすだけでなく、これらの細菌が血流にのって全身を回ることで、糖尿病、心疾患、脳梗塞などを引き起こすことがわかっています。また、高齢者においてはこれらの細菌が肺へ入ってしまうことで誤嚥性肺炎を起こすこともわかっています。そこで、お口の中にプロバイオティクスを応用することで善玉菌を増やし、これらの病気を改善、予防することができるのです。
お口のプロバイオティクスとして効果のあるものとしては、「乳酸菌LS1(L.サリバリウス)」や「バイオガイヤ(L.ロイテリ菌)」などがあります。腸内のプロバイオティクスと違い、錠剤(タブレット)の状態となっており、口の中に長くとどまらせておくことで効果を十分に発揮できるようになっています。
お口の健康は全身の健康につながります。口内環境を整えて、ずっと健康な体を目指しましょう!
一壺歯科医院
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