欧米に比べて日本は予防歯科の意識が低い?
2015年7月24日
「いつもちゃんと歯磨きしているし、歯医者は痛くなったら行くわ」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?このように日本では残念ながら歯医者は「痛くなってから行くもの」という認識がいまだに根強く、定期的に歯のメインテナンスに通う人はまだまだ少ないようです。
2012年の厚生労働省の調査によると、日本人の80歳時点における残存歯数の平均は9.8本であったそうです。それに対し、予防歯科の先進国であるスウェーデンでは平均20本と大きな差が見られました。「白人は歯が強いんだろう」と思う人もいるかもしれませんが、実はスウェーデンも一昔前までは日本と同じくらい、虫歯や歯周病で歯を失う人が多かったのです。それを重く見たスウェーデン政府が1970年代に予防歯科に力をいれる政策を立ち上げ、国民全員が定期検診や歯のクリーニングを受けることを義務づけました。その甲斐もあり、国民の多くが予防歯科に対する意識が高まり、虫歯や歯周病にかかる人が激減したのです。
虫歯や歯周病で失われた歯や骨は、治療をしたとしても完全に「治る」ことはありえません。進行を止めることに留まるだけです。しかもメインテナンスをしなければ、いつ再発してもおかしくありません。結局、歯や歯茎の健康を守って長持ちさせるためには「予防」に力を入れていくことが一番なのです。いまや虫歯や歯周病はコントロールできる時代になりました。またお口の健康は体全体の健康とも深く関わっています。いつまでも自分の歯で美味しく食事をして、健康でいるために、予防歯科を是非見直してみましょう。
当院では3ヶ月に一度の定期検診、クリーニングをお勧めしています。
一壺歯科医院
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