口の中がネバネバするのはなぜ?
2015年7月22日
朝起きたときはなんだか口の中がネバネバすることがありますね。これは睡眠中に唾液の分泌が落ちるために起こりますので特に問題ありません。ですが、日中もよくネバネバする・・という場合はちょっと注意が必要です。まず口の中がネバネバする原因として次のようなことが考えられます。
1.歯周病
歯周病があると、口の中がネバネバしやすくなります。これは、歯茎の歯周ポケットから排出される浸出液、歯周病原菌が作り出す毒素、血、膿などによって唾液が粘つくのです。
2.歯の磨き残し
歯の磨き残しが多いと、口の中の細菌の数が増えますので唾液が粘つく原因となります。
3.ストレス
唾液にはサラサラした唾液とネバネバした唾液があります。ストレスが少ない時や食事をしている時などはおもに耳下腺、顎下腺からのサラサラした唾液が分泌されます。対して、ストレスが多い時、緊張している時は舌下腺からネバネバした唾液が分泌されます。
4.ドライマウス
ドライマウスは唾液の分泌が減ったり、口呼吸などで唾液が蒸発して口が渇いている状態をいいます。唾液が減ると口はネバネバ、になったりカラカラになったりします。
5.風邪など体調不良のとき
風邪をひくと鼻が詰まって口呼吸になったり、風邪薬の副作用で唾液の分泌が落ちて口が渇いたり、熱が出ることで脱水を起こしがちです。
6.老化現象
唾液腺の機能は年齢とともに衰えます。また、筋力が落ちることで噛む力も落ち、唾液腺への刺激が減って唾液の分泌はさらに落ちます。
このように、口の中はちょっとしたきっかけでネバネバしがちです。ネバネバした状態では口の中の自浄作用が落ちますので細菌が非常に繁殖しやすく、虫歯や歯周病にかかる危険が高まります。口の中のネバネバを感じたら、口の中を清潔に保つ、水分を意識して取る、ガムなどをかんで唾液を出す、リラックスする、などを心がけるようにしましょう。
一壺歯科医院
http://www.icco-d.com/0520periodontitis/