舌苔は取ったほうがいい?
2015年5月12日
少し前まで「舌苔は口臭の原因になるのでなるべく取りましょう」という考え方が主流でしたが、現在は「舌苔は生体反応の一つであり、舌の粘膜を保護するものであるため、無理やり機械的に取るよりも根本の解決を図りましょう」という考え方に変わってきました。
■正常な舌苔の場合
正常な舌苔というのはうっすらと舌全体に白く付いている状態であり、たとえ多少ついたとしても余計な舌苔は唾液や舌の運動で自然と取り除かれます。この状態では口臭はほとんど発生しませんし、もしも無理に剥がしてしまうと舌を傷つけ、その傷ついて剥がれた細胞が細菌の餌となり、厚い舌苔が付く元になってしまいます。ゆえに、正常な舌苔の場合は取る必要はありません。
■異常な舌苔の場合
白や黄色の舌苔が厚くびっしりついている場合で口臭の元になっている場合、舌苔を取ってもそれほど問題はありませんが、あまりゴシゴシやるのは禁物です。舌を傷つけない程度に専用のブラシまたはやわらかめの歯ブラシでそっと1、2回こする程度にしておきましょう。異常な舌苔の場合は根本的な解決を図る必要があります。改善するためには次のことを注意してみると良いでしょう。
1.口の中の細菌が増えないように歯磨きをしっかりとする
2.唾液を出すようにする、具体的にはよく噛む、よく喋る、ストレスをためない、アルコールやタバコを控える、などを心がける
3.免疫力を高めるために規則正しい生活を送り、疲れを溜めないようにする
健康的な生活を送っていれば舌苔もつきにくい、というわけですね。ぜひ参考にしてみてください。
一壺歯科医院
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