詰め物が取れた ~原因~
2015年4月14日
詰め物やかぶせ物というのはいつか外れる可能性があります。外れてしまった場合、多くの人は「また付け直せる」と思いがちですが、残念ながらくっつけ直せないことがほとんどです。詰め物やかぶせ物が外れてしまう理由としては以下のことが考えられます。
1.セメントの劣化
セメントとは詰め物やかぶせ物をくっつける接着剤のことです。古くなってくると劣化して取れることがあります。
2.虫歯
よくあるパターンです。歯との境目から虫歯ができてしまうといずれ外れてしまいやすくなります。
3.かみ合わせ
かみ合わせの負担など、歯に強い力がかかることによって外れやすくなります。例えば、夜間の歯ぎしりや食いしばり、入れ歯の金具がかかっていて常に力がかかっている、歯の本数が少なくなって残っている歯にかみ合わせの力が集中している、などが挙げられます。
4.維持力不足
なるべく歯の質を残そうと、削る量を少なくしてしまった場合などによくありますが、出来上がった詰め物やかぶせ物が、歯に対して十分に引っかかるところがないと、接着剤をしっかりつけても早い段階で脱落してしまいます。
5.適合不良
型とりをした時などに材料が変形してしまうと、ぴったり合っていない詰め物ができることがあります。それを無理に調整して入れると、のちに取れやすくなる原因となります。
6.歯の破折
差し歯でメタルコア(金属の土台)が入っているケースでよく見られるパターンです。特に残っている歯の部分が薄いと、土台が歯根に対しくさびの働きをしてしまい、歯根が割れることがあり、それにより差し歯が取れてしまいます。
次回は詰め物・かぶせ物が取れた場合の歯医者に行くまでの対処法についてお話ししていきます。
一壺歯科医院
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