歯が欠けた・折れた時
2015年4月9日
歯が欠けたり折れたりすることは当然ながら突然起こります。
歯の折れる範囲によって対処法が変わってきます。折れる範囲によって行われる治療の例を挙げてみます。
1.歯がエナメル質の範囲で欠けた
歯がエナメル質の範囲でほんの少し欠けただけの場合は、尖った部分を丸めて舌を傷つけないようにするだけで良い場合があります。仮に、そこに詰め物をしたとしても詰める範囲が非常に小さいため、のちに外れてくる可能性が高いでしょう。
2.歯が象牙質の範囲で欠けている
エナメル質の内部の象牙質にまで及んでいる場合には、レジンと呼ばれる詰め物で修復する必要があります。何よりも、放置しておくとしみたりするでしょうし、象牙質は虫歯に対する抵抗性が弱く、露出していると虫歯になりやすいためです。
3.歯が大きく欠けて神経が出ている
この場合は、神経がすでにばい菌に感染していますので、神経を取らなければなりません。神経の治療が終わったら、欠けている範囲に応じて詰め物やかぶせ物の処置を行います。
4.神経のない歯が折れてしまった
神経が入っていない歯は衝撃に対して非常に弱く、普通に食事をしているだけで欠けてしまうことがあります。欠けてしまった場合は、レントゲン上で明らかな感染の所見がなければ、詰め物やかぶせ物の処置を行います。感染が疑われる場合には根の治療を行うことになります。
5.歯の折れている範囲が歯根まで達している
根の部分にまで破折が及んでいる場合には、折れている範囲によって、歯が残せる場合と残せない場合があります。残す場合は外科処置を行ったり、接着剤でくっつけるなどの方法があります。
いずれにしても、ケースバイケースで対処法が異なってきます。もし歯が欠けた場合には早めの対処が必要です。すぐにご連絡をください。
一壺歯科医院
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