妊娠時の歯科治療の注意点
2015年4月1日
妊娠時はお口のトラブルが多く起こります。その理由としてつわりによる不規則な食事、ブラッシングがしにくくなることによる歯垢の蓄積、女性ホルモンの急増による歯周病菌の増加や唾液の減少などが挙げられます。これらの理由でお口の環境が悪くなるのにそのまま放置をしていると、歯周病が進んでしまったり、虫歯ができてしまう原因となります。
また、お母さんが虫歯菌や歯周病菌をたくさん持っていることによって、早産の危険性や生まれてきた赤ちゃんに虫歯菌や歯周病菌がうつりやすくなるなど、赤ちゃんにも悪影響が及びます。そのため、赤ちゃんが生まれる前にできるだけお母さんのお口の環境を整えておく必要があります。
妊娠時は歯科治療を受けられないと思っている人がいますが、そのようなことはありません。そこで妊娠時の歯科治療の注意点についてまとめてみます。
■妊娠初期 ~15週
胎児の重要な器官が作られ、胎盤が成熟する時期であり、この時期にはなるべく本格的な治療は避け、トラブルが起こった場合は応急処置にとどめます。
■妊娠中期 16週~27週
胎児、母体ともに安定期となりますので、一般的な歯科治療はこの時期に行うことができます。歯科のレントゲンや麻酔も赤ちゃんへの影響はないと考えてよいでしょう。
■妊娠後期 28週~
お腹が大きくなり、仰向けに寝ている体制が辛くなるため、あまり無理をせず、簡単な治療か応急処置にとどめておいたほうがよいでしょう。
※痛み止めや抗生剤の投与に関しては、場合によっては産婦人科の担当医と相談し、慎重に行います。
出産後は赤ちゃんの世話に大忙しになりますので、是非とも、安定期に悪いところを治しておきましょう!また、常日頃から定期検診、メインテナンスを受け、妊娠・出産時にトラブルを起こさないようにしておくことが大事です。
一壺歯科医院
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