なるべく歯を削らないブリッジ ~接着ブリッジ~
2014年10月24日
前回のブログでは、インプラントのデメリットとして”手術が必要である”という事をご紹介させて頂きましたが、実際、インプラントが良いという事は解っていてもこの”手術”がネックになってインプラントを選択されない患者様も多くいらっしゃいます。
そこで、比較的年齢の若い方ですと、ブリッジをご選択されるケースが多いのですが、ブリッジのデメリットである、”隣の健康な歯を大きく削る”という手段が、その後の経過を悪くしてしまっているのも事実です。
当院ではそのような場合、適応症例は限られてしまいますが、”接着ブリッジ”をおススメしております。
●接着ブリッジとは・・・
通常のブリッジと同じように隣の歯を削るのですが、その削る量が約1~2ミリと、とても少ないのが特徴です。
天然歯と人口歯を取り付ける際は、通常歯科治療で使われる合着セメントではなく、接着性レジンセメントを使用して天然の歯を人工歯と”一体化”させますので、 健全なエナメル質が十分に残っていることも、適用条件の一つとなります。
その他、通常のブリッジとの違いとしては
【メリット】
・削る量が少なくて済む。
・削られる隣の歯も、神経を残すことが出来る。
・ご自身の天然の歯を多く残すことが出来る
・歯を覆う部分が少ないため、ブリッジの縁が歯肉に悪影響を与える可能性が少ない
【デメリット】
・医師の技術力が必要になる
・通常のブリッジに比べ、適応できる症例が限られる
といった事が挙げられます。
また、接着ブリッジが適応できる条件としては
・失った歯の数が1~2本である
・土台となる歯の神経が残っている(生きている)
・土台となる歯に、健全なエナメル質が十分に残っている
・噛み合わせや歯並びに問題がない
・歯周疾患による歯のぐらつきがない
・歯ぎしりや食いしばりを行わない
等といった事が挙げられますが、場合によっては対応策などがあるかもしれませんので、まずは接着治療を行っている歯科医師にご相談されてみることをおススメいたします。
当院でも接着ブリッジをはじめ、患者様の要望に合わせ、さまざまな接着治療を行っております。
http://www.icco-d.com/05reason/0526tooth-transplantation/post_59.html