なるべく歯を抜かない治療 ~ 歯冠長延長(クラウンレングスニング)~
2014年9月21日
前回のブログで、大きな虫歯などで歯肉より上の歯がほとんどなくなってしまった場合に、歯根挺出(エクストルージョン)という方法で歯を残せる場合もあるというお話をさせて頂きましたが、本日はもう一つの方法、歯冠長延長(クラウンレングスニング)についてお話しさせて頂きます。
クラウンレングスニングとは、虫歯や歯が割れた部分が歯肉よりも下の部分まで及んでいた場合に、歯ぐきや歯槽骨を削ることによって、虫歯や歯が割れている部分を歯肉縁上に出す治療法のことです。
この治療の目的は、前回ご紹介したエクストルージョンと同じく、虫歯や歯が割れている部分を歯肉縁上に出すことによって、精密な印象採得を行ったり、細菌感染を起こしにくい環境を作り、歯を残す事にあります。
反面、デメリットとしては、
・前歯に対してこの治療を行った場合、歯肉、歯槽骨を削ることなるので審美性に障害が生じる。
・治療後に歯根が露出してしまい、知覚過敏や 根面カリエス(根面う蝕)が出る場合がある
と言った事が挙げられます。
前回ご紹介したエクストルージョンも含め、ご自身にとってどのような治療法がベストかは、患者様の状態、ケースにとってさまざまです。
信頼できる歯科医師を見つけ、ご相談される事をおススメ致します。
当院では患者様の要望にお応えできるよう、「質」にこだわった治療を行っております。
http://www.icco-d.com/10message/