出来るだけ、歯を削らない治療 ~マイクロスコープ編~
2014年9月12日
歯の治療において、最近日本でも、”MI治療”という概念が定着してきているように思います。
MIとは「ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)」の略で、直訳すると「最小の侵襲」という意味なのですが、生まれ持った歯を出来るだけ削らず、出来るだけ神経を取らずに治療することをコンセプトとした治療法の事を言います。
“MI治療”とひとことで言っても捉え方によっては広い範囲にまで及びますが、具体的には主に以下の3つが挙げられます。
1、出来るだけ歯を削らない、抜かない
2、予防と管理で再発を防ぐ
3、歯の再石灰化を促進する
上記の1、について。
先日のブログで書かせて頂いた、コンポジットレジンによる修復も出来るだけ歯を削らないための有効な治療法ですが、当院ではそれに併せて、むし歯になってしまった部分を削る量を最小限に抑えるためにマイクロスコープを使用した精密治療も行っています。
マイクロスコープを使用すると、肉眼でも拡大鏡でも見ることができなかった根管の内部から歯周組織、歯の切削面など、さまざまなお口の中の状態が確認することが出来ます。
そのため、歯を削る量を最小限に出来るという他にも、肉眼では見えないような歯の亀裂や神経の取り残しを見つけ、早い段階での治療が出来るという事、 外科手術においても最小限の切開で手術が可能になるため、手術後の回復が早い等と言った、様々なメリットがあります。
反面、マイクロスコープ自体が非常に高価であるという事、また、非常に細かい治療になり技術が必要である上に、治療に時間がかかる。と言ったデメリットがあるため、日本で導入されている医院様はまだまだ少ないのも現状です。
当院では患者様への負担を最小限にするため、マイクロスコープを活用したMI治療を提供しております。
http://www.icco-d.com/0528microscope/