抜歯するしかない?
2020年3月8日
歯周病や虫歯がひどくなって、歯の根にまで細菌が侵入した場合でも、根管治療によって歯を抜かなくてすむことが多いです。
しかし、根管治療を施しても歯を残すことができない(根管治療をしても無駄に終わる)と告げられることもあります。
それは、歯を支える骨がなくなってしまっている場合です。
どれだけ歯の根や根の奥の細菌を除去したとしても、歯を支える骨がなければ、歯を維持することはできません。
歯周病や虫歯が歯の根にまで達すると、神経が炎症を起こして激痛に襲われますが、そのまま我慢して放置していると痛みが急に引きます。
これは、治ったのではなく神経が死んで感じなくなってしまっただけです。
つまり、体が悲鳴を上げることすらできなくなるほど冒されてしまったという状態なのです。
そのまま放置していると、歯は細菌の巣窟となり、体からすれば細菌たちの前線基地になります。
そのため、その歯を支えていた骨が縮んで、歯を取り除こうとするわけです。
つまり、体が歯を異物として排除しようとしていることになります。
そんな状態になってしまった歯ですから、根管治療の専門医でも維持するのをあまり推奨しないことがあるのです。
ただし、じつは縮んだ骨を再生する方法もあります。
そのため歯科医の技術と症状によっては、骨が溶けた状態でも歯を残しておくことができる場合も少なくなくなってきました。
諦めずに相談してみるのも良いかもしれません。
根管治療についてご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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