歯周外科治療「フラップ手術」とは
2019年1月6日
歯周病の治療の一つに「フラップ手術」という手術法があります。
今日は「フラップ術」について解説します。
歯周病の治療の基本は、「プラークコントロール」「歯石の除去」です。
これらの基本治療に加えて、噛み合わせの調整などを行います。
基本治療を続けても、歯石がポケットの奥深くに入り込んで除去できず、改善が見込めない場合には、歯周外科治療を行う場合があります。
歯周外科治療の一つが「フラップ手術」です。
フラップ手術は、治っていない部分の歯ぐきに麻酔をし、切開して開き、歯根表面を目視できる状態にして、歯石や汚れ、不良肉芽組織を取り除く方法です。
手術時間は、1〜2時間ほどになります。
最後に必要であれば、歯槽骨の整形を行い、歯ぐきを閉じて縫い合わせます。
歯周病が進行してくると、歯周ポケットが深くなり。ポケット内部に治療器具がうまく届かないようなケースが出てきます。
フラップ手術を行うことで、歯石をしっかりと目で確認しながら除去することができます。
手探りでは除去することができなかった歯石だけでなく、炎症性の肉芽組織も同時に除去して、炎症の信仰を抑えることができます。
しかし、フラップ手術をしたからといって、それで歯周病治療が完了する訳ではありません。引き続き、プラークコントロールを続ける必要があります。
また、フラップ手術では、すでに破壊された歯周組織を元に戻すことはできません。炎症性組織を除去することによって、歯ぐきが少し下がってしまう事があります。
当院では、歯周病治療を行っております。ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
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