歯周炎で行う治療とは2
2017年3月3日
動揺歯の固定
動揺の著しい歯に対して、咬合の安定を図るために数歯を連結することを固定といいます。固定によって歯周組織への負担を軽減し、歯槽骨の吸収破壊を防止するばかりでなく、積極的に歯槽骨の再生を促し、歯周組織の回復を図ります。
固定法には、治療前へ治療中に一時的に歯を連結固定させる「暫間固定法」と、治療後にも歯が単独では十分にものを噛むことができないなどのために、歯周組織の健康維持に不安が残る場合、外すことを前提とせずに行う「永久固定法」があります。
歯周ポケット掻爬術
歯周ポケット掻爬術は、通常、比較的浅い歯周ポケットに対して行われます。また、高度な歯周炎をもつ、ほかの外科処置を必要としている患者さんに対し、歯肉の炎症を消失させる目的で行うこともあります。
術式は、まずスケーリング・ルートプレーニングを行い、つぎにポケットの内側の感染した歯肉の外側を指で押さえながら歯肉を掻爬します。術後に歯と歯肉の適合が不十分な場合は、縫合や歯周パック(粘土状の包帯)を行うこともあります。