メンテナンスの重要性
2017年2月27日
歯肉炎や歯周炎の治療の最終処置が終了し、再診査した時点で歯周組織が健康な状態にまで改善されていれば、最良であることはいうまでもありません。しかしながら、歯周病の原因にあるプラークを完全に除去することは不可能であり、治療をすべて停止してしまうと、一度健康を取り戻した歯周組織にもプラークの再付着が起こり、歯周病が再発してしまう可能性があります。
とくに、中等度以上の歯周炎を起こしていた患者さんでは、処置後、歯根面の露出や永久固定補綴物などによってプラーク・コントロールが難しくなっていることが多く、歯根面の露出部分が虫歯になることもよくあります。
そこで、最終処置が終了しても、定期的に口腔内診査やプラーク・コントロールのチェックを受け、再発を防ぐことが必要です。かりに再発したとしても、早期発見・早期治療によって、進行を最小限にとどめることはできるのです。
とはいえ、なんといってもメンテナンスの主役は患者さん自身であり、日常のプラーク・コントロールの良否によって歯周組織の健康を維持できるかどうか決まってくることにちがいはありません。