オーソドックスな人工歯「ブリッジ」
2016年11月2日
抜けた歯が1~2本の場合の選択肢として、もっとも一般的な治療法が「ブリッジ」です。ブリッジとは、その名が示すように、抜けた歯の両隣の歯を削り、金属をかぶせて橋桁にし、抜けた部分に義歯を固定する治療法です。物を噛むときに抜けた部分にかかる力を、両隣の歯が支えます。
ブリッジの最大のメリットは、橋桁となる両隣の歯にしっかりと固定されることです。入れ歯のように取り外す手間がなく、違和感もほとんどありません。噛む力も入れ歯に比べるとそこそこ高いといわれています。
一方、ブリッジのデメリットは、橋桁となる冠を被せるために、健康な両隣の歯を削らなくてはならないという点です。一度削った歯はむし歯になりやすく、また抜けた部分の義歯を支えるために大きな力がかかり、歯の寿命が短くなるという欠点があります。
そこで、最近は「接着ブリッジ」といって、両隣の歯に冠を被せず、金属やレジンというプラスチック、またはグラスファイバーで接着するタイプのブリッジもあります。この方法ならば、歯の裏側や側面などをわずかに削るだけですみます。
ただ、接着ブリッジは、従来のブリッジにくらべて固定される力が弱く、強い力がかかると外れやすい、むし歯になりやすいというのが欠点です。
どのタイプのブリッジが合うのかは、歯の抜けた場所や周囲の歯の状態などによります。また、保険が利くものと利かないものがありますから、歯科医とよく相談して選びましょう。
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