薬で歯周病を治療する方法
2016年3月2日
21世紀に入ってから、「歯周内科」という治療法が行われるようになってきました。これはどういうものかというと、薬で歯周病を治療していく、というものです。
歯周病は他の多くの病気のように感染症なのですが、他の病気と違って薬で治す、という治療法はほとんど行われていませんでした。現在でも歯周病の治療の主流は歯垢や歯石を取る、という治療法ですが、この方法ではどうしても原因菌の取り残しは避けられません。
そのため、治療を行っていても歯周病が進行してしまったり、再発するということが起きてし
まう場合があります。
歯周内科治療においては、顕微鏡で歯周病を起こしている原因菌を特定し、それに合った薬で原因菌を死滅させます。そのため確実に歯周病菌を殺菌し、また術後に歯周病菌の状態を顕微鏡で確認して効果を自分の目で見ることができます。
歯周病菌は血流にのって体のあちこちに回り、さまざまな病気を起こすこともわかっています。歯周病菌を殺菌することでこのような健康上のリスクも回避することができるのです。
ただし、薬で原因菌をやっつけた後、その後大丈夫というわけではありません。歯周病は感染症ですから、また再度感染することもあります。定期的に検診やクリーニングを行って安定した状態を保つことが大切です。
一壺歯科医院
http://www.icco-d.com/0520periodontitis/