歯周病菌が体に及ぼす影響
2016年1月27日
歯周病菌は歯周病を起こすだけではありません。口の中にいる歯周病菌は血管の中に入り込んだり、飲み込んだりすることにより、全身に回ってさまざまな病気を引き起こすことがわかっています。例えば次のような病気です。
1.心臓疾患
歯周病菌が血液中に入り、心臓の心内膜にできた血栓にくっつき、繁殖をしてしまうと炎症を起こして心臓の弁を破壊してしまいます(細菌性心内膜炎)。また、歯周病菌やその毒素が血管内で血栓を形成して血管が詰まりやすくなり、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)を引き起こすことがあります。
2.脳梗塞
歯周病菌やその毒素が血管をめぐり、脳の部分で血栓を作って血管が詰まってしまうと脳梗塞を引き起こします。
3.糖尿病
糖尿病の人は歯周病にかかりやすくなります。また、その逆に歯周病にかかっている人は糖尿病が悪化する傾向があることもわかってきました。
4.誤嚥性肺炎
とくに高齢者などで反射機能の衰えてしまっている人は、唾液や食べ物が誤って気管の方に入ってしまい、肺炎を起こしてしまうことがあります。
5.低体重児出産・早産
歯周病菌やその毒素が血管をめぐり、胎盤を通じて胎児に影響を与えることで、低体重児出産や早産を起こすことがわかっています。
以上のように歯周病菌は体全体の健康に大きく関わっています。体の健康のためにも歯周病治療は大切です。
当院では歯周病治療に特に力を入れております。
一壺歯科医院
http://www.icco-d.com/0520periodontitis/