副鼻腔炎で歯が痛くなる?
2016年1月4日
時々、虫歯や歯周病などの異常が全くないのに、「歯が痛い」という症状を訴える人がいます。このような場合に度々見られるのが副鼻腔炎です。副鼻腔の一つである上顎洞は上の奥歯と非常に近い位置にある場合があります。この上顎洞と歯の位置関係は人によっても違いますが、近い場合には上顎洞の炎症によって歯の痛みのように感じることがあるのです。
その特徴をあげてみますと
1.上の奥歯が全体的に重苦しい
上の奥歯が全体的に痛いような症状がよくでます。しみるなどの症状はなく、ずんずんとくるような痛みを感じます。
2.噛むと痛かったり歯が浮いた感じがする
上顎洞に炎症が起こると、歯の周囲の歯根膜にも炎症が広がって、噛むと違和感や痛み、歯が浮いたような感じが出ることがあります。
3.歯が痛く感じる時には鼻炎やアレルギーが起こっている
風邪を引いて鼻の調子が悪かったり、花粉症などの場合にも副鼻腔炎で歯の症状が出る場合があります。
4.頭を下げたり、ジャンプをすると響く
上顎洞に膿や浸出液が溜まっていると、頭を傾けたり動かすと、それが動いて、歯が疼くような響くような症状が出ます。
このように、本人としては「歯が痛い!虫歯かな?」と思っても違うことはよくあります。診断はレントゲンなどを取れば比較的つきやすいものです。自分がそのような傾向を持っているかどうか知っておくためにも、心当たりのある人は一度診察を受けてみましょう。
一壺歯科医院
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