虫歯はなぜできるか
2015年11月11日
虫歯はなぜできるのでしょうか?甘い物を食べるからできるのでしょうか?ネズミを使った実験によると、無菌の条件下のネズミは、いくら砂糖を食べても虫歯ができないことが証明されています。糖分だけでは虫歯はできないのです。虫歯は感染症であり、虫歯菌の存在がないと、虫歯はできません。
虫歯を作る細菌の中の代表選手はミュータンス菌と呼ばれる物です。ミュータンス菌は歯を溶かしますが、そのためにはまず歯にくっつかなければなりません。ミュータンス菌は糖分からネバネバした水に溶けにくい物質を作り出し、それによって他の細菌とお互いにくっつき合って歯にもくっつきます。この歯にくっついた細菌の塊を歯垢(プラーク)といいます。
この細菌の塊の中にはさまざまな虫歯菌が入っており、これらが代謝産物として酸を作り出し、歯を溶かしていくのです。
また、虫歯菌がお口の中にいたとしても、餌となる糖分がなければ虫歯はできません。虫歯菌が歯にくっつくためには糖分からネバネバした物を作る必要があるのです。他に虫歯ができる条件として、歯の質、唾液の質があります。これらは個々の虫歯に対する抵抗性ということです。あとは虫歯を作るのに必要な時間も必要です。虫歯は虫歯菌や糖分があれば一瞬でできる、というものではなく、糖から酸を作り出すのには24時間ほど必要だと言われています。これら一つ一つの要素がすべて重なった時に虫歯ができるというわけです。
プラークコントロールをしっかりとして、虫歯から歯を守っていきましょう。
一壺歯科医院
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