歯の石灰化って何?
2015年11月13日
歯の再石灰化という言葉をお聞きになったことがあると思います。再石灰化とは、お口の中で起こっている現象で、食事のたびに歯の表面から溶け出しているカルシウムやリン酸などのミネラルを再度歯に沈着させ、元の健康な状態に戻す現象です。この現象が正常に行われていれば、虫歯はできません。
それでは再石灰化がきちんと起こるようにするにはどうすればよいかというと、
・歯の表面に歯垢がつかないようにする、または歯垢が付いていたらしっかりと落とすこと
・十分な唾液が歯の表面を覆っていること
・フッ素の歯磨き粉を使用すること
これらの条件が備わっていれば再石灰化が起こりやすくなり、虫歯を防ぐことができます。また再石灰化がきちんと行われる条件として、食生活が大きく関係しています。食事をしたあとは口の中は酸性に傾きます。その後唾液により再石灰化が始まるのですが、ダラダラと間食をしたり、糖分の入った飲み物などをちょくちょく飲んでいると、その再石灰化がうまく行われません。そうすると虫歯になりやすくなる、というわけです。
要は、間食を取らずに規則正しく食べることで、虫歯になりにくくなります。あと気をつけたいのは、唾液が少なくなるとこの作用がうまく起こらなくなるということです。就寝中は唾液が減って虫歯のリスクが高まります。寝る前にはしっかりと歯垢を落としておく習慣をつけましょう。
一壺歯科医院
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