くさび状欠損とは
2015年10月7日
犬歯や小臼歯(前から4、5番目の歯)の外側の歯ぐきの境目付近が、虫歯でもないのにくさびのような形にかけてしまう場合があります。かけ方がひどくなると、冷たい水などがしみたり、歯ブラシがあたると痛みを感じる、いわゆる知覚過敏の症状を起こしてきます。この原因として一昔前までは、乱暴なブラッシングが原因であると言われてきました。しかし、歯ブラシの存在しなかった古代の人、また動物の歯においてもくさび状欠損が存在することがわかっており、最近ではこの説は否定されつつあります。
それではなぜこのようなことが起こるのかというと、歯ぎしりなどにより噛み合わせの力が強くかかることによって、構造的に脆弱な歯のエナメル質と象牙質の境目付近の部分がかけてしまうことによると言われています。この現象を専門用語ではアブフラクションと呼んでいます。
くさび状欠損は虫歯でないといっても、放置することで不快な知覚過敏の症状も続きますし、凹んだ部分に汚れが溜まりやすくなることで虫歯にかかりやすくなります。また、目につきやすい部位でもあるため、審美的にも問題が出てきます。そこで、くさび状にかけてしまった部分に関しては虫歯の治療のように詰め物を行う必要があります。
当院では患者さま一人ひとりにたっぷりと時間をかけることにより、より自然で審美的な治療を行っております。
一壺歯科医院
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