歯の表面に真っ黒な着色がすぐについてしまう
2015年10月12日
時々、全体の歯の表面に茶渋ともちょっと違う、より黒っぽい小さな点状の着色が見られる人がいます。どんなにクリーニングしてもすぐに再着色することが多く、ご本人も決して歯磨きを怠っている、というわけではありません。むしろ普通よりも一生懸命磨いている人も多いです。
そしてこのような人に共通して見られるのが、「歯や歯ぐきの状態が良い人が多い」ということです。結論から言いますと、この黒い着色の原因はいまだハッキリとは解明されていないのですが、可能性として高いと言われているのは、「特定の色を作る細菌と鉄イオンを作る細菌の代謝によって引き起こされているのではないか、ということです。すなわち、黒い着色を引き起こす人にはそのような細菌が多いということです。実際に、親子で同じような特徴を持っている場合もあります。
また、この着色を起こす人の唾液には歯に良いカルシウムやリン酸塩が高く含まれていることがわかっており、お口のpHも高いことから虫歯になりにくいのではないか、ということが推測されます。
つまり、この着色自体は害はないのですが、難点は取っても取ってもすぐについてしまって見た目が気になることです。ただ、年齢を増すごとにつきにくくなるとも言われています。どうしても気になる場合には、歯科医院で歯の健康のためということも兼ねてクリーニングを受けるのが最良でしょう。
一壺歯科医院
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