口の中の水ぶくれ
2015年6月29日
口の中に水ぶくれができることがあります。その原因としては次のようなものが挙げられます。
<単数でできるもの>
・粘液嚢胞(ねんえきのうほう)
下唇に特に多く見られます。きっかけとしては唇を噛んでしまったり、傷つけてしまったことによるものが多く、小唾液腺が傷つくことによって出口がふさがれて、唾液の溜まった水疱となります。つぶれることもありますが、また繰り返しできてきます。通常痛みを感じることはあまりありません。
<複数でできるもの>
複数で一気に出てくる場合にはウイルス性の場合がほとんどです。
・ヘルペス性口内炎
生後半年から3歳くらいまでの乳幼児に多く見られるもので、ヘルペスウイルスによって口の中に大量の水ぶくれができて、それがつぶれて口内炎となります。全身症状としては発熱、リンパ節の腫れ、食欲減退などが見られることが多いです。
・手足口病
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどによる感染で、手や足に小さな水ぶくれができるほか、口の中にも複数の小さな水ぶくれができて、それが破れて口内炎になります。そのため、食欲の低下がよくみられます。
・ヘルパンギーナ
夏風邪の代表で、発熱と喉の痛み、口の奥の方の粘膜に水疱が多数できます。水疱はいずれ破れて口内炎になります。
ウイルス性のものはいずれも口内炎となり、強い痛みを伴なうことが多いので、食欲低下による脱水症状に注意が必要です。粘液嚢胞は痛みはありませんが、2ミリ以上くらいになると外科的に切除した方が良いでしょう。
お口の中のこと、何でもお気軽にご相談ください。
一壺歯科医院
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