詰め物が取れた ~治療法~
2015年4月16日
前回は詰め物・かぶせ物が取れた場合の歯医者に行くまでの対処法についてお話ししましたが、今回は歯医者での治療法についてお話ししていきます。
前々回お話しした原因別に治療法を挙げていきます。
1.セメントの劣化の場合
虫歯もなく、歯で欠けている部分もなくてピッタリ適合するようであればつけ直しすることができます。しかし、セメントの劣化は一般的には相当な年月が経たないと起こりませんので、詰め物やかぶせ物の劣化も当然起こっていると考えられ、状態を見て、ということになるでしょう。
2.虫歯が原因の場合
虫歯をしっかりと取り除いて作り直しとなります。
3.かみ合わせに問題がある場合
かみ合わせが強く当たっている場合には調整をしてつけ直しをします。しかし、食いしばりや歯ぎしりなどを行っている場合には、日中であれば意識して止めるようにする、また夜間寝ている間に行っている場合にはマウスピースを入れて歯を異常な力から保護しなければまた外れてしまいます。
4.維持力不足の場合
この場合はつけ直してもすぐに取れてしまうでしょう。削る量を増やして引っ掛かりをつけるようにしなければなりません。
5.適合不良の場合
かたつきがあったり、隙間がある、ということですので作り直しをしなければなりません。
6.歯の破折の場合
歯が縦に真っ二つに割れている場合は通常抜歯となります。割れている位置によっては抜かずに治療できる場合もあります。
このように、詰め物やかぶせ物が外れてしまう場合には、セメントの接着力が弱くなっただけでなく、その背後に何かしらの問題がある場合がほとんどです。原因を突き止めて、それにあった治療法を行う必要があります。
当院では患者様一人一人に時間をかけた丁寧な治療を行っております。
一壺歯科医院
http://www.icco-d.com/