知覚過敏について ~原因~
2015年3月4日
知覚過敏とは虫歯ではないのにもかかわらず、歯が冷たいものや熱いもの、また時には甘いものや酸っぱいものでツーンとしみる現象のことをいいます。
通常健康な歯と歯ぐきの場合、露出しているのはエナメル質と呼ばれる硬い層で、刺激が加わってもしみることはありません。
しかし、なんらかの理由でこのエナメル質の内部にある象牙質が露出すると知覚過敏が出てくるようになります。象牙質は無数の細い管状の構造をしており、その中を刺激伝達物質が運ばれることによりしみるという症状を感じます。
知覚過敏を起こす原因としては次のものがあります。
1.歯ぐきが下がってきた
歯周病で歯ぐきが下がってくると歯の根っこが露出してしみてくるようになります。歯の根っこの表面にはエナメル質がありませんので、刺激に対して敏感になります。歯石取りをした後に急にしみるようになった場合は、歯石を取ったことによって歯ぐきが引き締まって下がったことによるものです。
2.歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりなどの過剰な力が歯に日常的にかかると、歯の根元がくさび形にえぐれたようになることがあります。
3.乱暴なブラッシング
ブラッシングの力が強すぎると歯ぐきが下がりやすくなります。
4.歯の治療後の一時的なもの
虫歯治療で歯を削った後は、神経が敏感になっていて、温度刺激に対して知覚過敏を起こしやすくなります。ほとんどは一時的なものです。
5.酸蝕症
酸っぱいものや炭酸飲料を頻繁に口にする人は歯が酸によって溶かされて象牙質が露出してきます。
知覚過敏の症状は虫歯の痛みに似ていて自分では判断がつきにくいものです。もししみる症状がでてきた場合は知覚過敏と安易に判断せず、歯科を受診しましょう。
しみる症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
一壺歯科医院
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